はじめての競馬

競馬を始めようとした人が競馬を始めるために調べたまとめ

レース場って何がどう違うの?

競馬場は一つとして同じ大きさ、同じコースはありません。
例えば、馬が周回するコースの向きは、左回り(反時計回り)、右回り(時計回り)とあり、会場によって決まっています。
中央競馬でいうと、左回りは東京、中京、新潟の3会場。あと7会場は右回りです。

1周の大きさも違います。
芝コースで一番大きいコースは新潟で2223mあります。次いで東京が大きいコースになります。
大きいコースの特徴としては、ゴール前の直線が長いため、後ろの馬が追いつきやすい傾向にあります。
反対に一番小さいコースは福島で1600mです。小倉なども小さいコースです。
小さいコースは、小回りでクルクルまわるので、淡々と同じペースでスピードが落ちずに走ることができる馬が合っています。ゴール前の直線も短いので、最後のよーいドンが得意な馬にはあまり合わなかったりします。
初めから飛ばして最後は余力で頑張る馬、最初はゆっくり目に走るけど最後加速する馬など、個体によって特性があるので、どの競馬場を走ったら勝てるのかなど、見極めが重要になってきます。

また、テレビ中継だと平坦に見えるコースですが、コース内には高低差があります。
実は、馬は坂を上ったり下ったりしているんです。
中山競馬場の高低差は5.3m。特に、ゴール直前は100mの間に高低差2mの坂があり、最後の踏ん張りどころとなっています。

ちなみに、地方競馬には1か所をのぞいて芝コースはありません。
ダートという砂のコースのみです。
これは芝の維持費がかかることがあげられます。
あの緑色のコースが見たいのであれば、中央競馬に行く事をおススメします。

競馬場独自の多種多様なコースは、競馬を楽しむ上で大切な要素になります。
全ての競馬場が平坦で1周の大きさも同じだとすると、それを得意とする馬ばかりが勝ってしまうという状況になります。
馬を生産する側も、買う側も、その馬の血統を買おうとします。
これが脈々と末代まで続けば、何の個性もない馬ばかりになってしまいます。
競馬の醍醐味は、多種多様な馬が、適性にあったコースで力を発揮し、時には能力以上の結果を出して、ギャンブル性を高くして、お客さんに喜んでいただく事もあるかと思います。

まずはどんなコースがある競馬場なのか、どんな馬が勝ちやすいのかなどのデータや特徴をつかみ、楽しい競馬ライフの第一歩を踏み出してください。